平成十九年二月十四日(水)第三十一回京浜教区教化研究会議が東浅草正法寺(東京都台東区)において開催された。主催は日蓮宗宗務院教務部ほかで、担当は日蓮宗東京都北部宗務所。京浜教区(東京・神奈川)の教師約八十名が参加。
「本化律を見つめて ー元政上人から続く本化律の系譜、そして今ー」をテーマに、歴史を顧みつつ、現代の戒律のあり方に関して議論を行った。(本化律とは深草元政上人によって唱えられた戒法で、妻帯・飲酒・肉食等を禁じ、衣服などにも規則を設けて華美を戒めた清浄戒)
まず始めに中村潤一師(北九州市真浄寺住職)による講演「元政上人から近代に至る本化律の系譜」が行われた。廃仏毀釈の嵐が吹き荒れた明治期に自らを厳しく律して人々の信仰を集めた山本日諦上人の伝記を中心に、本化律がどのように継承されたかをお話しされた。
次に、都守健二貫首(千葉県日本寺)による講演「私の中の本化律」が行われた。
二つの講演を受けて、都守健二師・中村潤一師・伊藤立教師(日蓮宗現代宗教研究所主任)によるパネルディスカッションが行われ、現代における戒律について議論がなされた。