11月25日、東京都北部布教師会主催による第61回教師研修会が天台宗別格大本山「東叡山 寛永寺」で開催され、北部管内より教師18名が参加した。
毎年5月15日に、宗務所主催による上野彰義隊墓前法要を執り行っている。彰義隊は徳川慶喜の警護を理由に寛永寺に集まったことから、今回の研修会は寛永寺を参拝・見学することになった。
寛永寺(本覺院)の大照晃祐師に、根本中堂・葵の間(徳川慶喜謹慎の部屋)・徳川家御霊廟の三箇所をご案内いただき、懇切丁寧なご説明を賜った。
そのなかで関心したことを紹介する。寛永寺を創建した慈眼大師天海大僧正は108歳まで長生きしたと伝えられ、その秘訣を「粗食 正直 日湯 陀羅尼 時折ご下風(おなら)あそばさるべし」と残したそうである。
また、印象に残ったのは、普段見ることのできない徳川家御霊廟であった。大きな石垣に囲まれた広大な敷地の中に巨大な宝塔(墓)があり、将軍の権威を今に伝えるとともに、その静謐さに都会の喧騒を忘れるほどであった。
見て触れて学び、新しい発見のある教師研修会であった。