令和元年 身延団参
六月四日・五日、『総本山身延山久遠寺・休息山立正寺参拝の旅』と題し、東京都北部護法団参(参加者七十五名)が実施された。
一日目、快晴のもと上野両大師前よりバスにて出発した一行は、新たに完成した中部横断自動車道を通過し、総本山身延山久遠寺へ到着。午前十一時半頃に御廟所を参拝し、佐野詮修宗務担当事務長御導師のもと、参加者一同で御経を一読、御題目を唱和し、日蓮大聖人へ報恩と感謝の志を捧げるとともに、参拝団の道中安全を祈念した。
午後一時からは、久遠寺旧書院にて内野日総法主猊下より輪番給仕の委嘱を賜り、その後大本堂にて肉倉堯雄宗務所所長御導師のもと法要が行われた。法要では、東京都北部檀信徒協議会の郡市五朗氏が、参拝団参加者を代表して「法華経・お題目の日蓮宗檀信徒として、今後も護法精進に励みます。」と、大本堂御宝前で誓いを申し上げた。法要後、檀信徒は日蓮聖人の御真骨堂をお参りし、祖廟輪番給仕の誠を捧げた。 身延山参道にてお買い物をし、夕刻に石和温泉「銘石の宿 かげつ」に到着し、一日目の行程を終了した。
二日目も好天に恵まれ、一行はバスにて休息山立正寺を参拝。大宝年間に行基上人によって創建された立正寺は、日蓮聖人がご休息し『立正安国論』を論じた際に、時の住職が感激心服し、日蓮聖人のお弟子となって名を日乗と改め法華に帰依し、数十の末寺と共に改宗した、一万坪以上ある広大な名刹である。
祖師堂にて御開帳法要を厳修し、御住職の岩佐宣寿上人より懇切丁寧な御縁起を拝聴し、日蓮聖人御真筆の「大曼荼羅御本尊」や日蓮聖人御真骨等、沢山の宗宝を拝観させて頂き、参加者にとって大変有意義な参拝となった。
その後、一行は勝沼ワイナリーにてお買い物をし、フルーツパーク富士屋ホテルにて昼食を済ませ、午後には「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎の邸宅を保存した根津記念館を見学し、夕刻には上野駅前に無事の到着を以て、全行程を円了した。