八月十五日、七十四回目の終戦記念日を迎え、「戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要」が、千代田区にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて行われた。同墓苑は昭和三十四年に創建され、毎年日蓮宗の法要が行われている。今年は六十一回を迎える。
猛暑のなか、大導師を中川法政宗務総長、副導師に沖真弘東部宗務所長・茂田井教洵西部宗務所長・長亮行南部宗務所長・肉倉堯雄北部宗務所長が務められ、式衆に東京四管区の修法師会、声明師会、青年会の会員が出仕し法要が行われた。
檀信徒・一般の参列者約四百人以上が合掌焼香し戦没者への慰霊と世界立正平和への祈りが捧げられた。この千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納められている御遺骨は、昭和二十八年以降に政府派遣団が収集したものや、海外から帰還した部隊や個人によって持ち帰られたものである。