神保泰紀師へ宗門より一級法功章が授与されたことを受け、十月十四日、佛心寺に於いて、その伝達式が行われた。
当初は宗門聖日の十月十三日に執り行われる予定であったが、折しも台風第十九号により甚大な被害があった直後、池上本門寺の万灯練り行列が中止となり、日本全国に亘り水害救援の最中であったため、一日延期して行われた。
佛心寺第三十三世神保泰紀師(祐文院日冲上人)は、昭和五十七年四月一日、小倉俊明宗務所長辞任に伴い東京都北部宗務所長に就任、以来、平成十一年九月三十日七十七歳で遷化されるまでの十七年間という長きに亘り務められた。
宗務所長を三期以上歴任した者は一級法功章を受賞する資格があるが、遠慮して本人自ら申請していない可能性があることから、中川法政宗務総長が過去の履歴を調べなおした結果、神保泰紀師が受賞していなかったことが判明し、今回の受賞となった。
神保泰紀師は、宗政宗務の業績は計り知れないものがあるが、そればかりではなく、管内教師の多くが直接訓育を受けている。
ここに謹んで報恩感謝の意を表します。