管内ニュース

2023年08月31日

令和5年度団参 堺本山妙國寺と能勢妙見山

令和五年五月二十九日・三十日、『堺本山妙國寺と能勢妙見山参拝の旅』と題し、東京都北部護法団参(参加者四十八名)が実施されました。
 一日目、雨模様の中、東京駅八重洲北口改札付近に集合し、東京駅より東海道新幹線にて出発した一行は、京都駅よりバスに乗り換え、昼食会場である嵐山良彌にて結団式を行った。荒居稔宣宗務所所長より、今団参の参加御礼の御挨拶が述べられた。
 昼食を済ませ、嵐山渡月橋付近を散策。嵯峨駅から亀岡駅までをトロッコ列車で移動し、保津川渓谷の景観を楽しんだ。
 亀岡駅よりまたバスに乗り、一行は、濃い霧が幻想的な景観の能勢妙見山へ参拝し、御開帳法要を厳修した。法要後には、真如寺御山主植田観樹僧正より御縁起を拝聴した。江戸初期の領主・能勢頼次の帰依を受けた日乾上人(後の身延山久遠寺二十一世)は、妙見大菩薩を自らを彫刻して授与した。頼次は妙見山の山頂に妙見堂を建立し祀ったことから今日の「妙見山」と呼ばれるようになり、頼次は開基となった。最後に、境外仏堂である開運殿妙見堂を参拝した。
 妙見山を参拝した一行はその後、夕刻にホテル日航大阪に到着。本年も感染症予防の為に個室の宿泊を採用し、夕食は会食スタイルとなった。落語家の柳家我太楼師匠よりクイズ大会を催し頂き、今団参に華を添えて頂いた。
 二日目、一行は百舌鳥古墳群ビジターセンターを訪れ、8K空撮映像やデジタル映像にて、世界遺産である百舌鳥・古市古墳群の雄大さや堺の歴史文化を体感した。
 代表的な仁徳天皇陵を見学後、堺市にある本山妙國寺を参拝し御開帳法要を厳修した。法要中、関西地方独特の読経に参加檀信徒は少々驚き、法要後、岡部日聡猊下より御縁起を拝聴した。
 永禄五(1562)年、三好実休公より寄進を受け、佛心院日珖上人が開山。寺号は日珖上人の師である日祝上人の院号「妙國院」より付けられた。日珖上人の父である堺の豪商・油屋常言と兄常祐の外護により、境内に堂伽藍を建立。元和元(1615)年の大阪夏の陣の兵火や昭和二十年の戦火で、二度堂宇を焼失するも復興している。境内には織田信長に縁ある、樹齢1100年を超える国指定天然記念物「大蘇鉄」が生育しており、客殿より大蘇鉄を中心とした枯山水の庭園と、妙國寺宝物館を拝観した。また、本堂にて解団式を行い、冠哲史伝道事務長より今団参の総括を頂戴した。
 その後一行は大阪市内に戻り、昼食会場である道頓堀千房にてお好み焼きや焼きそばを頂き、昼食後には大阪城を車窓にて眺め、新大阪駅構内にてお土産のお買い物を楽しんだ。新幹線にて東京駅へ出発。無事の到着を以て全行程を終了した。

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2023年08月31日

令和5年 上野彰義隊法要

令和五年五月十五日、旧感應寺報恩法要(東京都北部布教師会主催)並びに彰義隊第百五十六回忌慰霊法要(東京都北部宗務所主催)が厳修された。
 旧感應寺報恩法要は午前十時四十五分より天王寺境内に基壇される青銅鋳造釈迦如来坐像御前にて、新井智顗布教師会会長導師のもと、荒居稔宣宗務所長はじめ北部管内より教師十六名の御参列を頂戴した。続いて、午前十一時より旧感應寺歴代墓所および天王寺歴代墓所にても報恩法要が厳修され、開基日源上人・初祖日耀上人より続く歴代先師に報恩感謝と不受布施法難嘆徳の誠を捧げた。
 午後一時からは、上野公園内・彰義隊墓所にて、荒居稔宣宗務所長を大導師、副導師は新井智顗布教師会会長、竹内煌雲修法師会会長のもとに彰義隊慰霊法要が厳修された。法要には、池上本門寺 木内隆志執事長、北部管内より教師二十七名の御参列を頂戴し、彰義隊ご遺族・関係者からは二十七名御参列を戴いた。法要終了後は、木内隆志師よりご法話があり、大本山池上本門寺と彰義隊慰霊墓所との仏縁について拝聴した。また当日は雨天のなかであったが、五月の新緑が瑞々しい上野の山に、唱題読誦の厳粛なる妙音が響き渡った。

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2020年02月03日

令和2年 寒修行

大寒の一月二十日から節分の二月三日まで、管内有志の僧侶出仕のもと、寒修行がおこなわれ、十八名の教師が参加した。
 
日本仏教における年中行事には、一年間で最も冷え込む寒中に、寒苦を忍び修行する「寒修行」という伝統がある。日蓮宗では団扇太鼓を打ち鳴らしながらの唱題行脚が一般的におこなわれているが、北部の寒修行は、谷中を中心として管内の寺院を唱題行脚して巡っている。
 路上に於いて地域の皆さまの安穏を祈り、各寺院では御祈念と先師回向を行う。谷中の寒修行は四十年以上の歴史があり、この間谷中の町並みも変わってきたが、毎年自宅の門前で合掌して寒修行僧の隊列を待つ人々や寺院関係者が多く、その様な温かい心に支えられ寒修行という伝統が受け継がれており、本年も無事十五日間の寒修行が完遂された。

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2019年11月12日

令和元年 寺子屋

 11月12日、谷中 一乗寺にて管内教師21名出席のもと、広報委員会主催の寺子屋が開催された。
 講師にダイバースリーダーシップ推進協会理事長 金杉リチャード康弘 氏をお迎えし、「ファシリテーション」について講義を受けた。ファシリテーションとは会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むように、また成果が上がるように支援することをいう。 会議の場面の例としては、議事進行スキルの一つである。

 講義はファシリテーターの役割や意義を理解するための座学に始まり、実際にファシリテーターを務める体験をするため、参加教師同士でグループを作り、題材に対する議論を行った。
 教師間でも題材に対する認識の多様性があるが、その中で議論を円滑にするポイントやその事前準備の重要性を学んだ。

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2019年11月07日

令和元年 檀信徒研修道場

 令和元年十一月七日、秋晴れの清々しい中、谷中本山瑞輪寺に於いて檀信徒三十二名、教師五十五名が集い、檀信徒研修道場が開催された。

 開催に当たり、開会式では東京都北部宗務所長 肉倉堯雄僧正、並びに開催寺院である谷中 本山 瑞輪寺御貫首 井上日修猊下より御挨拶を頂戴した。

 引き続き、豊田昌樹修法師会会長御導師のもと北部管内修法師出仕による祈願法要が執り行われ、檀信徒の法楽加持が行われた。修法師の読経と御祈祷、大衆法楽では参加された檀信徒を囲み、その力強い声に皆が合掌し、撰経をあてられている姿が印象的であった。

 次に、渡邉彰良布教師会副会長による法話では、「日蓮聖人と出会う喜び~声高らかに南無妙法蓮華経とお唱えしましょう~」と題して、来年が日蓮聖人御生誕八百年ということで日蓮聖人の出生や生誕の地に建つ誕生寺に関し焦点をあててご説明を頂いた。また、実際に日蓮聖人が生誕された場所の砂を拝見できたりとし檀信徒は興味深くお話を拝聴していた。最後にはお題目を受持する喜びに浸りながら檀信徒と共にお題目をお唱えさせて頂いた。日蓮聖人の生誕とお題目の重要性を今一度、深く学ぶことができる法話であった。

 昼食後、新書院にて常岡裕道社教会会長の指導により、仏讃歌の唱和を執り行った。檀信徒の声が響き終始、賑やかな雰囲気で時が流れていた。

 その後、本堂に移動し、菅野龍清声明師会会長を大導師に、また声明師会出仕のもと大法要が厳修された。法要では、六根清浄をテーマとして本年は鼻根である香りを主題とした法要となっており、法要中には、式衆二名が柄香炉をも持ち檀信徒の周りを歩いているのが印象的であった、その香りが堂内を包み込みこんでおり心身共に清浄な気持ちになり大変心地が良く、欲や迷いを断ち切り、心身が清らかになれる法要となった。

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最後の閉会式では、東京都北部宗務所長 肉倉堯雄僧正から総括を頂き、続いて荒居稔宣 伝道担当事務長の締めの挨拶で、今年の檀信徒研修道場は無事円成した。

2019年10月14日

神保泰紀師 一級法功章追贈

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 神保泰紀師へ宗門より一級法功章が授与されたことを受け、十月十四日、佛心寺に於いて、その伝達式が行われた。

 当初は宗門聖日の十月十三日に執り行われる予定であったが、折しも台風第十九号により甚大な被害があった直後、池上本門寺の万灯練り行列が中止となり、日本全国に亘り水害救援の最中であったため、一日延期して行われた。

 佛心寺第三十三世神保泰紀師(祐文院日冲上人)は、昭和五十七年四月一日、小倉俊明宗務所長辞任に伴い東京都北部宗務所長に就任、以来、平成十一年九月三十日七十七歳で遷化されるまでの十七年間という長きに亘り務められた。

 宗務所長を三期以上歴任した者は一級法功章を受賞する資格があるが、遠慮して本人自ら申請していない可能性があることから、中川法政宗務総長が過去の履歴を調べなおした結果、神保泰紀師が受賞していなかったことが判明し、今回の受賞となった。

 神保泰紀師は、宗政宗務の業績は計り知れないものがあるが、そればかりではなく、管内教師の多くが直接訓育を受けている。
 ここに謹んで報恩感謝の意を表します。

2019年09月05日

令和元年 三島見聞団

 9月5日、東京都北部宗務所主催による三島見聞団が開催された。六老僧・日昭上人開創の本山妙法華寺に教師16名/檀信徒42名の計58名が参拝した。

 秋晴れのなか、東名高速道路・伊豆縦貫自動車道を通り、三島玉沢ICから5分ほどで妙法華寺に到着する。祖師堂において妙法華寺貫首・小池日恩猊下の御導師のもと御開帳法要が執り行われた。引き続き、小池猊下より祖師堂に祀られている三尊像(日蓮大菩薩・開山日昭上人・三祖日祐上人)ならびに御当山の縁起説明があった。

 本堂に移動して、小池政之執事長から国重要文化財・湛慶作「金剛力士像」や、御当山と養珠院お万の方との繋がりなどをご説明いただき、一同は御当山の歴史の深さに感心していた。

 参拝後、一行はバスで箱根「山のホテル」に移動し、荒居稔宣伝道事務局長からご挨拶のあと、芦ノ湖を眺めながら昼食を楽しんだ。

 帰り道では、小田原「鈴廣かまぼこ」に立ち寄り、お土産を買い求めることができた。
今回の見聞団では、初参加の檀信徒から「また参加したい」と感想をいただくなど、見聞団ならではのコース設定が好評であった。

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2019年08月15日

戦没者追善供養 並びに 世界立正平和祈願法要

 八月十五日、七十四回目の終戦記念日を迎え、「戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要」が、千代田区にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて行われた。同墓苑は昭和三十四年に創建され、毎年日蓮宗の法要が行われている。今年は六十一回を迎える。

 猛暑のなか、大導師を中川法政宗務総長、副導師に沖真弘東部宗務所長・茂田井教洵西部宗務所長・長亮行南部宗務所長・肉倉堯雄北部宗務所長が務められ、式衆に東京四管区の修法師会、声明師会、青年会の会員が出仕し法要が行われた。

 檀信徒・一般の参列者約四百人以上が合掌焼香し戦没者への慰霊と世界立正平和への祈りが捧げられた。この千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納められている御遺骨は、昭和二十八年以降に政府派遣団が収集したものや、海外から帰還した部隊や個人によって持ち帰られたものである。

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2019年06月17日

令和元年 第十一回 教師大会


 六月十七日(月)、本山谷中瑞輪寺において教師大会が行われた。「北部管内の交流、意見交換の場」として企画され、第十一回の開催となる教師大会。始めに、肉倉宗務所長から挨拶を頂戴し、開会した。
 前半では、吉田見悠宗会議員より、宗門の現状報告、宗務担当事務長・伝道担当事務局長・広報委員会委員長より宗務所内局活動報告、布教師会・修法師会・声明師会・社教会の代表者より各会活動報告が行われた。
休憩を挟み、後半では管内教師から宗務院・宗務所・五会に対する質問に対しての各代表者より返答・活発な意見交流が行われ、大会は終了した。
これからも教師大会において北部宗務所管内の発展の場となればと切に願う。


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2019年06月04日

令和元年 身延団参

令和元年 身延団参

六月四日・五日、『総本山身延山久遠寺・休息山立正寺参拝の旅』と題し、東京都北部護法団参(参加者七十五名)が実施された。
一日目、快晴のもと上野両大師前よりバスにて出発した一行は、新たに完成した中部横断自動車道を通過し、総本山身延山久遠寺へ到着。午前十一時半頃に御廟所を参拝し、佐野詮修宗務担当事務長御導師のもと、参加者一同で御経を一読、御題目を唱和し、日蓮大聖人へ報恩と感謝の志を捧げるとともに、参拝団の道中安全を祈念した。

午後一時からは、久遠寺旧書院にて内野日総法主猊下より輪番給仕の委嘱を賜り、その後大本堂にて肉倉堯雄宗務所所長御導師のもと法要が行われた。法要では、東京都北部檀信徒協議会の郡市五朗氏が、参拝団参加者を代表して「法華経・お題目の日蓮宗檀信徒として、今後も護法精進に励みます。」と、大本堂御宝前で誓いを申し上げた。法要後、檀信徒は日蓮聖人の御真骨堂をお参りし、祖廟輪番給仕の誠を捧げた。 身延山参道にてお買い物をし、夕刻に石和温泉「銘石の宿 かげつ」に到着し、一日目の行程を終了した。
二日目も好天に恵まれ、一行はバスにて休息山立正寺を参拝。大宝年間に行基上人によって創建された立正寺は、日蓮聖人がご休息し『立正安国論』を論じた際に、時の住職が感激心服し、日蓮聖人のお弟子となって名を日乗と改め法華に帰依し、数十の末寺と共に改宗した、一万坪以上ある広大な名刹である。
祖師堂にて御開帳法要を厳修し、御住職の岩佐宣寿上人より懇切丁寧な御縁起を拝聴し、日蓮聖人御真筆の「大曼荼羅御本尊」や日蓮聖人御真骨等、沢山の宗宝を拝観させて頂き、参加者にとって大変有意義な参拝となった。 
その後、一行は勝沼ワイナリーにてお買い物をし、フルーツパーク富士屋ホテルにて昼食を済ませ、午後には「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎の邸宅を保存した根津記念館を見学し、夕刻には上野駅前に無事の到着を以て、全行程を円了した。


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2019年05月15日

令和元年 旧感應寺・彰義隊墓前法要

布教師会 令和元年五月十五日 行事
「旧感應寺・彰義隊墓前法要」

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令和元年五月十五日、旧感應寺報恩法要並びに彰義隊第百五十二回忌慰霊法要が厳修された。
 旧感應寺報恩法要は、午前十時五十分より天王寺境内に基壇される青銅鋳造 釈迦如来坐像御前にて、土田恵敬布教師会会長導師のもと、大本山池上本門寺より鈴木弘信師、肉倉堯雄宗務所長はじめ北部管内より教師十八名の御参列を頂戴した。続いて、午前十一時より旧感應寺歴代墓所および天王寺歴代墓所にても報恩法要が厳修され、開基日源上人・初祖日耀上人より続く歴代先師に報恩感謝と不受布施法難嘆徳の誠を捧げた。
午後一時からは、上野公園内・彰義隊墓所にて、肉倉堯雄宗務所長大導師、副導師は土田恵敬布教師会会長、常岡裕道社教会会長のもとに彰義隊慰霊法要が厳修された。法要には、午前より引き続いて大本山池上本門寺 鈴木弘信師、北部管内より教師二十七名の御参列を頂戴し、彰義隊ご遺族・関係からは、二十六家族の御参列を戴いた。法要終了後は、鈴木弘信師より御法話があり、大本山池上本門寺と彰義隊慰霊墓所との仏縁について拝聴した。

2019年02月19日

平成31年 災害対策勉強会

平成三十一年二月二十日 災害対策委員会主催の研修会が東京臨海広域防災公園内のそなエリアにて開催された。
防災体験ゾーンにおいて、被災地を再現した街を舞台に、なぜその被害が起きたのか、どのような対応が必要なのかを考え、クイズ形式で学習し、
防災学習ゾーンでは、様々な防災グッズがなぜ必要なのかを紹介して頂き、また、地震発生後さまざまな困難を乗り越えて
自宅を目指す子供たちを描いたアニメーション「東京マグニチュード8.0」を鑑賞した後、災害時に緊急災害対策本部として使用される予定の
オペレーションルームを見学し、説明を受けた。
特にオペレーションルームにおいては、映画シン・ゴジラのロケで使われ、映画のように、実際に災害が起きた際には
緊急災害対策本部として使われ、災害に対してのシステムに感銘を受けた。
災害に対しての備えと対策を深く学べ、大変意義のある研修会となった。

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2018年11月26日

平成30年度 教師研修会

十一月二十六日、東京都北部布教師会主催による第五十九回教師研修会が日暮里 本行寺様に於いて北部管内より十二名の教師出席のもと開催された。
研修会では、慶應義塾大学非常勤講師 正木晃先生を講師にお招きし、
「日蓮聖人とマンダラ」と題してご講義をいただいた。
 昨年NHK、「こころの時代」で「マンダラを生きる」と題して出演されていた正木先生のマンダラについての講義は、大曼陀羅御本尊の中の「不動」「愛染」、「天照大神」「八幡大菩薩」の意義、また真言密教における国家鎮護の修法「法華経法」の解説まで広く及び、日蓮聖人とマンダラの関わり、法華経の密教的側面にふれる貴重な講義となった。


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2018年09月05日

平成30年度 見聞団(佐野・妙顕寺)

9月5日、東京都北部宗務所主催による佐野見聞団が開催された。中老僧・天目上人開創の本山妙顕寺に教師16名/檀信徒34名の計50名が参拝した。
  台風一過の快晴のなか、東北自動車道をバスで北上して佐野へ向かった。佐野SAスマートICから10分ほどで妙顕寺に到着する。本堂において妙顕寺貫首・ 齊藤日軌猊下の御導師のもと御開帳法要が執り行われ、厄除願満祖師像ならびに宗祖御真骨を礼拝した。引き続き、 齊藤日軌猊下より「宗祖御真骨縁起」や「日本列島中心の佐野で大曼荼羅御本尊の中心である御題目を唱える功徳」などの法話を拝聴した。
 参拝後、一行は自然に囲まれたレストラン「6月の森オーベルジュ」へ移動した。荒居稔宣伝道事務局長からご挨拶のあと、リラックスした雰囲気のなかで昼食を楽しんだ。
  その後、「道の駅 佐野みかも」「佐野プレミアムアウトレット」に立ち寄り、地元の特産品などのお土産を買い求めることができた。今回の見聞団で印象的な 出来事は、バス移動中に1号車のエアコンが故障して車中はかなりの熱気となったが、日頃から御題目修行に励んでいる教師・檀信徒の中から不平不満を漏らす 者はいなかったことである。

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2018年05月15日

旧感應寺・彰義隊墓前法要

平成三十年五月十五日、旧感應寺報恩法要(東京都北部布教師会主催)並びに彰義隊第百五十一回忌慰霊法要(東京都北部宗務所主催)が厳修された。
 旧感應寺報恩法要は、午前十時五十分より天王寺境内に基壇される青銅鋳造 釈迦如来坐像(日蓮宗として当寺院が最後の法灯を輝かした第十五世日遼上人の御名を刻む)御前にて、土田恵敬布教師会会長導師のもと、大本山池上本門寺より酒井智章執事、肉倉堯雄宗務所長はじめ北部管内より教師二十名の御参列を頂戴した。続いて、午前十一時より旧感應寺歴代墓所および天王寺歴代墓所にても報恩法要が厳修され、開基日源上人・初祖日耀上人より続く歴代先師に報恩感謝と不受布施法難嘆徳の誠を捧げた。
午後一時からは、上野公園内・彰義隊墓所にて、肉倉堯雄宗務所長大導師、副導師は土田恵敬布教師会会長、常岡裕道社教会会長のもとに彰義隊慰霊法要が厳修された。法要には、午前より引き続いて大本山池上本門寺 酒井智章執事、北部管内より教師二十七名の御参列を頂戴し、彰義隊ご遺族・関係からは、二十五家族の御参列を戴いた。法要終了後は、酒井智章師より御法話があり、大本山池上本門寺と彰義隊慰霊墓所との仏縁について拝聴した。

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2018年04月10日

平成三十年 多摩全生園 釈尊降誕会 花まつり法要

四月十日、多磨全生園・唱行会御堂に於いて「釈尊降誕会
花まつり法要」が営まれた。
当日は晴天にも恵まれ、園内の唱行会御堂では、信徒の皆様にて手作りの荘厳なる灌仏祭壇が整えられ、大導師に宗務院伝道部長 松井大英 上人を迎え、副導師には日蓮宗駐在布教師 大庭一記上人を、式衆には東京都北部青年会より十名の出仕者にて、園内信徒の皆様と共に盛大なるご法要が厳修された。
その後、園内信徒の皆様と昼食・茶話会を共に致し、一人一人自己紹介を行い、懇親を深めた。特に、大場上人のサックスによる奏でる音色には皆が酔いしれ、楽しいひとときとなった。
また、園内信徒の皆様それぞれに手厚き歓迎ご親切を掛けて頂き、皆様の御芳情は、青年僧としてより一層の仏道精進の励ましとなった。

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2017年05月15日

上野彰義隊 百五十回忌墓前法要

日蓮宗東京都北部宗務所が主催する上野彰義隊百五十回忌墓前法要が5月15日、都立上野恩賜公園内彰義隊墓所で営まれ、僧侶檀信徒約250人が参列した。
慶應4年(1868)5月15日、彰義隊と官軍による上野戦争が勃発し、夕刻には勝敗が決しました。上野の山にて戦死した彰義隊隊士266名(正確には不明)の御遺体は縁故者が引き取りを申し出ましたが、南千住円通寺(曹洞宗)佛摩上人の願い出に、ようやく新政府に弔う官許を得て荼毘納骨埋葬が叶いました。
隊士終焉の地であり火葬荼毘の地でもある上野の山に墓所建立の声が上がり、特に隊士であった小川興郷氏は七回忌を機に奔走し、彰義隊隊士遺族が中心となって建立に至りましたが、建設費に莫大な費用を要した為に一度撤去されてしまいます。
この窮状を見かねて新墓所建立に御尽力されたのは、当時の白山・大乗寺住職、後の池上本門寺第66世貫首となられた本雄院日舜上人でした。日舜上人は私財を投じて工事を着工し、明治17年(1884)、新規墓所建立と相成ります。日舜上人や小川家は墓所の将来の維持と供養等の全権を東京府に願い出て、許可を得ました。彰義隊墓所は東京都公認の史跡として今日に至ります。台東区上野を管区とする東京都北部宗務所は、彰義隊墓所にて御遺族を招き、隊士御命日の毎年5月15日に慰霊法要を厳修し、本年で百五十回忌の節目を迎えました。
徳川家有縁寺院である天台宗寛永寺・真言宗護国寺・日蓮宗谷中瑞輪寺・浄土宗増上寺・日蓮宗池上本門寺(50音順)各宗御本山にて、法要開式の午前11時に梵鐘を伝供され、引き続き延命院修徒・下宮弘聖上人が舞楽「陵王」を奉納。その後、日蓮宗宗務総長小林順光猊下を大導師、東京都四管区宗務所長を副導師に迎え、会行事に龍泉寺住職・土田恵敬上人、首座に龍谷寺住職・大坂浩規上人、式衆に日蓮宗宗立谷中学寮生、伶倫に橘雅友会各聖出仕のもと、上野彰義隊百五十回忌舞楽梵鐘伝供大法要が盛大に営まれました。
徳川宗家18代当主徳川恒孝氏より、徳川慶喜公筆の「撰法華経」が北部宗務所長望月兼雄副導師に渡され御宝前に奉納され、再度、徳川家有縁寺院である各宗御本山の梵鐘伝供の映像が流れ、彰義隊隊士之霊位鎮魂の願いを込めて、御宝前に奉納されました。
また、小林順光大導師が奉告文を御奉読、徳川宗家18代当主徳川恒孝氏が追福のお言葉を述べられ、参列の僧侶を代表して大本山池上本門寺貫首菅野日彰猊下が風誦文を御奉読され、参列された彰義隊隊士御遺族の方々の目には感激の涙が浮かび、参列者・参集者が思いを込めて焼香を手向け、上野彰義隊百五十回忌舞楽梵鐘伝供大法要は無事に円成しました。閉式後、川柳公論社主催による、川柳献句供養と彰義隊に関する川柳句会が同墓所で開かれ、参加者はそれぞれに鎮魂の願いを謳い上げました。

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