平成23年4月27日~28日 仙台市周辺へ足立 善立寺有志により慰霊参拝に向かった。
4月28日は、震災から49日忌となる。仙台市の本山 孝勝寺に於てお逮夜法要並びに49日忌法要が執り行われることを聞き、お寺へ向かった。
一行はお逮夜法要の時間より早く着き、仙台市周辺にある葛岡墓園へ行き御回向させて頂いた。
当日も御遺骨が届き、我々が読経中に建物内に納められた。
職員の方もお忙しい中、我々に対し真摯に対応して頂き、思いを伝える事が出来た。
夕刻となり、孝勝寺様へ向かった。
お逮夜法要は、キャンドルアーティストの方とのコラボレーションにより、幻想的な雰囲気の中執り行われた。
仏をイメージした紙の中に火を灯し、参拝者の手により裏に願い事を書いて頂き、慰霊並びに復興への思いを共にした。
翌4月28日の49日法要の前に、仙台空港周辺へ現地調査に向かった。
仙台市内は、見た目は日常を取り戻しており、いわゆる悲惨な状況ではなかったが、車で海岸へ向かうと20分もしないうちに、川に家が浮いていたり、瓦礫の山があったりと、まるでテレビで見た戦場のような風景であった。
途中、日蓮宗のお寺にも行き着き、悲惨な状況を目の当たりにしながら読経させて頂いた。
このお寺の周りも惨憺たる状況で、現地のご遺族は、亡くなった方への思いをどのようにして向け、供養して行けばよいのか、正直我々にも見当がつかなかった。
49日忌法要は、日蓮宗僧侶のみならず、仙台市仏教会の僧侶の参加もあり、ご遺族の参列も見られた。
平成23年5月12日 今戸 長昌寺並びに有縁の僧侶により、石巻市内を見渡せる日和山公園で御回向を捧げた。
当日は、献花される方・携帯電話で現状を伝えていらっしゃる方・写真を撮っていらっしゃる方等、大勢の方があった。
案内用の看板には震災前の写真が並んでいて、風光明媚な町が一瞬にして津波に流され、そこには唯々恐怖しかなかったのではないか。
写真と現実を見比べながら当時に思いを馳せると、胸を締め付けられる思いがした。
その後、石巻総合体育館の前にある土葬現場へ行き、未だ火葬を待っていらっしゃるご遺体へ祈りを捧げた。