平成24年12月10日、11日の2日間 東京都北部宗務所の呼びかけにより所長はじめ管内有志が慰霊参拝で宮城県を訪れた。
まず、石巻市を一望できる日和山公園へ赴き、亡くなられた被災者へ供養をささげた。
石巻霊園でも同様に供養をささげた。未だに身元不明の遺骨が多数あり、その遺品と共に保管されている現状を見せていただいた。
悲痛な面持ちで話す管理者の方の顔が印象的であった。
一刻も早く身元がわかり、家族の方に迎えられることを祈ると共にその支援を続けていかねばならないと感じた。
続いて大川小学校、雄勝病院を訪れ、供養をささげた。
当日は天候に恵まれていたものの、海が近いためか非常に強い風が吹き荒れ、震災当時の厳しい環境の一面を感じ取ることができた。
また震災から2年経とうとしているが、道路は復旧しつつあるものの人が非常に少ないという印象を受けた。
2日目の11日は先ず、津波により大きな被害を受けた名取市の市長に面会し、貴重なお時間を割いて頂き、復興の現状に関するお話を伺った。
復興が遅々として進まないのは、人がその土地に戻らないということが大きい点であるそうだ。
肉倉宗務担当事務長が、檀信徒より集められた支援金をお渡しし、市長から感謝のお言葉を頂戴した。
仙台市に戻る途中、市長とのお話に挙がった名取市閖上(ゆりあげ)地区を散策し、また丘の上で山本師 導師の下、供養した。
付近は津波の勢いの爪痕が残り、その凄まじさを物語っていた。かろうじて残った建物にも人の気配はなく復興にはかなりの時間を要すると感じ、心を痛めた。
仙台市に戻り、本山 孝勝寺を訪ね、肉倉宗務担当事務長導師の下、お経をあげさせて頂き貫首様にお話を伺った。
今回感じたことは、震災から三回忌を迎えようとしているが未だ復興は遠く、問題は積み重ねられたままである。
同時に、本当に少しずつではあるが生活を取り戻しつつあると感じた。
もう戻らないものは沢山あるが、我々は支援を継続し、早期復興を強く祈り再訪を誓った。
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